店の前を通る人に、何の店か伝わっていない
書いた人: 服部健太(一宮ではかぜ整体院を経営)
初めて来たお客様に、帰りぎわにこう言われることがあります。「前からよく通ってたんですけど、何のお店かずっと分からなくて」。
看板は出しています。屋号も、営業時間も書いてある。通勤の車や犬の散歩で、毎日その前を通っていた人です。それでも何年も、ここは「何かのお店」のままだった。
言われた側は少し驚きます。こんなに分かりやすく出しているのに、と。
屋号は名前で、何屋かは言っていない
看板にいちばん大きく書いてあるのは、たいてい屋号です。店主にとっては、屋号を見れば何の店かまで全部浮かびます。毎日その中で働いているからです。
通る人にとっての屋号は、知らない人の名前と同じです。名前だけ聞いても、何をしている人かは分からない。しかも店の前にいる時間は、歩いていて二、三秒、車ならもっと短い。その間に読めるのは一言くらいです。
以前、SNSのプロフィールを読んでも何屋か分からない、という話を書きました。店の前でも同じことが起きています。こちらは戻って読み直してもらえないぶん、もっと厳しい。
だから外に出す言葉は、屋号とは別にもう一つ要ります。来てくれた人が覚える名前と、通る人に向けた説明。役目が違うので、分けて考えたほうが楽です。
今日からできる最初の一歩
②で条件を付けるのは、AIは写真の中の小さな字まで読めてしまうからです。そのまま聞くと、通る人には見えていない文字まで拾って、正しく答えてしまいます。知りたいのは正解ではなくて、通りすがりの目にどう映るかのほうです。
看板を作り直すのは、まだ先でいいと思っています。紙を貼って、何日か様子を見る。「ここ整体だったんですね」と言われたら、その一言で合っています。
- ① 道の反対側に立って、通る人と同じ位置から店の正面をスマホで撮る。車通りの多い道なら、運転席から見える距離でも撮っておきます
- ② その写真をAIに渡して「初めてここを通った人は、何の店だと思うか。離れた所から三秒だけ見たつもりで」と聞く
- ③ 答えがずれていたら、「何の店か+誰のどんな困りごとか」を十数文字で書く。「肩こり・頭痛の整体院」くらいの素っ気なさで足ります
- ④ その一言を紙に大きく刷って入口に貼り、①と同じ位置からもう一度撮る。読めるかどうかは、写真を見れば分かります
入り口の先へ
ここから先は、お店ごとに違ってきます。歩く人が多い通りと車が多い道では、字の大きさも置く高さも変わります。建物の決まりで、外に出せるものが限られているお店もあるはずです。その場合は窓の内側や、入口の足もとが使えることがあります。
一宮AIラボの20分の無料AI診断では、店の外から撮った写真を一緒に見ながら、通る人に向けた一言を決めるところから始めています。写真は道の向こうから撮ったものを、スマホに入れてきていただければ十分です。