反応がゼロだった投稿を、消す前に
書いた人: 服部健太(一宮ではかぜ整体院を経営)
夜、施術が終わってから三十分かけて書いた投稿を出す。写真も選び直したし、言い回しも直した。翌朝スマホを開くと、いいねがひとつも付いていない。
その日はなんとなく気分が沈んで、夜には消しています。残しておくと、開くたびに目に入るからです。私も何度もやりました。消したあと少しすっきりして、それから、次に何を書けばいいのか分からなくなる。
消してしまうと手元に何も残りません。あとで振り返ろうとしたときには、うまくいったものだけが並んでいます。良かった投稿ばかり見ていても、自分の癖は見えてこないものです。
「反応ゼロ」は、内容への評価ではない
投稿の画面には、いいねの数のほかに、何人に表示されたかの数字が出ています。ここを見ないまま、いいねの数だけで良し悪しを決めているうちは、毎回ふりだしに戻ります。
表示はそれなりに出ているのに反応がない。これは中身か、締めくくりの一文が届いていないという話です。表示そのものが伸びていない。こちらは、そもそも読まれる場所まで運ばれていないという話で、直すところがまるで違います。同じ「ゼロ」に見えて、原因は別のところにあります。
もうひとつ、一本だけ見ても何も分からない、という前提が要ります。曜日、時間帯、その日のできごと。たまたま重なるものが多すぎて、一本の数字は運の要素をかなり含んでいます。何本か溜まって、そこに共通点が見えてはじめて、傾向と呼べるものになります。
だから残しておきます。反応がなかったものを消さずに置いておいて、ある程度たまったところで、伸びたものと並べてAIに読ませてみる。「この二つの束の違いを、書き手の癖として挙げてください」と頼む感じです。書き出しがいつも説明から入っている、写真の写り方がどちらかに寄っている。自分では気づけないところが返ってくることがあります。
返ってきたものを全部そのとおりだと思う必要はありません。半分くらいは的外れです。ただ、読んでいて胸のあたりがざわつく指摘がひとつくらい混ざっていて、それがだいたい当たっています。
今日からできる最初の一歩
肝心なのは④の最後です。指摘を全部直そうとすると、自分の書き方ではなくなって、そのうち書くこと自体がしんどくなります。ひとつ変えて、それでどうなったかをまた見る。この繰り返しのほうが結局は早いはずです。
②のメモは、手帳の端に日付と数字を書くだけで足ります。きれいな表を作ると、作った週で終わります。
- ① 反応がなかった投稿を消すのをやめる。人目が気になるなら、非公開やアーカイブに移すだけでも残ります
- ② いいねの数ではなく、表示された数のほうを見る癖をつける。伸びなかった日にどちらが低かったのかをメモしておく
- ③ メモが二週間ぶんくらい溜まったら、反応がなかった束と、あった束に分けて並べる
- ④ その二つをAIに渡して、書き方の違いを挙げてもらう。挙がったうちのひとつだけを、次の投稿で試す
入り口の先へ
どの数字を自分の店の指標にするかは、業種によって変わります。予約が電話中心のお店と、DMで受けているお店では、追いかけるべき場所が同じではありません。保存の数を見たほうがいいのか、プロフィールが見られた回数なのか。ここは一般論では決まらないところです。
20分の無料AI診断では、実際の投稿画面を一緒に見ながら、どこを見て、何を残しておくかを決めています。伸びない投稿を消してしまう癖に心当たりがあるなら、たぶんそこから先に手を付けたほうが早いです。