売上だけ見ても、次の手は決まらない
書いた人: 服部健太(一宮ではかぜ整体院を経営)
月末、レジを締めて、その月の売上を出す。先月より少し良かった、あるいは少し落ちた。ふうん、と思ってノートを閉じる。
私も長いあいだ、これで振り返ったつもりになっていました。数字は見ている。毎月ちゃんと出している。それなのに、じゃあ来月は何をするかと自分に聞くと、なんとなく「もう少し発信を増やそうか」くらいしか出てこない。
見ている数字が悪いわけではありませんでした。見ている場所が、少し遅かったのだと思います。
売上は、結果しか教えてくれない
売上は、いろいろなことが起きたあとの合計です。新しいお客様が来たのか、常連さんが戻ってきたのか、一人あたりの注文が増えたのか。全部まとめて一つの数字にしてしまうので、上がっても下がっても、理由の部分が消えています。
体重計に乗って増えた減ったと言っているのに似ています。数字は毎日出るけれど、何を変えればいいかまでは教えてくれません。
手前を三つに割ると、急に話が変わります。新しく来た人、また来てくれた人、一人あたりの平均。同じ売上でも、新規が細っているのか、来た人が戻ってこないのか、単価が下がっているのかで、次にやることはまったく別のものになります。
私の実感では、詰まっている場所は思っていたところと違うことが多いです。集客が足りないと思い込んで発信を増やしていたら、実は一度来た人が戻ってきていなかった、という具合に。
今日からできる最初の一歩
全部の数字を追う必要はないと思っています。むしろ欄が多いほど続かなくなるので、最初は三つで十分です。
埋めてみると、たいてい一つの欄だけが静かに下がっています。そこが今月の宿題になります。
- ① ノートでも表計算でもいいので、月ごとの行に三つの欄を作る。新しく来た人、また来てくれた人、一人あたりの平均
- ② 半年ぶんさかのぼって埋める。記憶ではなく、予約表やレジの記録から拾うこと。ここだけは手を抜かないほうがいいです
- ③ 大きく動いた月に、その月に何をしたかを一行だけ添える。チラシを配った、休みが多かった、暑かった。理由の候補が残ります
- ④ その表をAIに丸ごと渡して「気になる動きと、考えられる理由を挙げて」と聞いてみる。自分では見慣れて流していた変化を拾ってくれます
入り口の先へ
どの数字が効き所かは、商売によって変わります。予約で回るお店なら戻ってきた人の割合が先に効きますし、通りがかりで入るお店なら一人あたりの平均のほうが動かしやすい。同じ表でも、見る順番が違うわけです。
20分の無料AI診断では、お手元の予約表やレジの控えを見ながら、まずどの欄から埋めるかを一緒に決めています。表を作ること自体が目的にならないよう、続けられる形にして持ち帰ってもらうところまでが一区切りだと考えています。