口コミをお願いするのが、気まずい人へ
書いた人: 服部健太(一宮ではかぜ整体院を経営)
会計のとき、レシートを渡しながら「よかったら口コミを……」と言おうとして、結局言えずに終わる。私はこれを何年もやっていました。
言えない理由ははっきりしています。押し売りみたいで気が引ける。相手が急いでいるように見える。断られたときの気まずさを想像してしまう。全部わかるのですが、そうしているあいだにも、検索した人はよそのお店の口コミを読んでいます。
少し前に気づいたのは、これは度胸の問題ではないということでした。
口で言えないなら、紙に言わせる
口コミが増えない店と増える店の差は、店主の熱意ではなさそうです。差があるのは「お願いする瞬間が、会計の流れの中に組み込まれているかどうか」でしょう。毎回その場の勇気で決めていると、忙しい日ほど言えなくなります。
そこで、レジ横に名刺サイズくらいの小さなカードを立てました。読み取ると口コミの投稿画面が直接ひらくQRコードを載せてあります。渡すのではなく、置く。会計の待ち時間に目が合えばいい、くらいの距離感です。
肝はデザインではありません。書いてもらう人が詰まるところを、先に外しておくことです。多くの人は、書く気があっても店名で検索して投稿ボタンを探すところで面倒になります。QRコードはその手間だけを消す道具だと思っています。
もう一つは文面です。「口コミにご協力ください」だけだと、読んだ人は白紙の前に立たされます。「どんなことでいらしたか、一言だけでも」と書き添えるほうが、圧倒的に手が動くようです。この一言の案出しは、AIに何案か出させて自分の言い方に直すのがいちばん早いところでした。
今日からできる最初の一歩
③で気をつけたいのは、AIが出す文はきれいすぎることです。そのまま刷ると、お店の空気から浮きます。語尾を自分の話し方に寄せるだけで、だいぶ変わるはずです。
- ① Googleビジネスプロフィールの管理画面から、口コミ投稿用の共有リンクをコピーする。「クチコミを増やす」あたりにあります。まずこれを手に入れないと始まりません
- ② そのリンクを無料のQRコード作成サイトに貼って、画像で保存する。お金も会員登録もかからないものがいくつもあります
- ③ カードの文面をAIに出させる。「私は一宮で◯◯という店をやっています。お客様に口コミをお願いする一言を、押しつけがましくない言い方で何案か出してください」くらいの粗さで十分です。出てきたものを、自分がふだん使う言葉に直す
- ④ 名刺サイズで印刷して、レジ横に立てる。渡そうとすると、また勇気が要ります。置くだけなら、忙しい日でも続きます
入り口の先へ
最初にやったときは失敗しました。A5の紙に大きく「口コミにご協力ください」とだけ書いて置いたのですが、反応はほとんどありませんでした。大きさが足りなかったのではなくて、読んだ人が次に何をすればいいのかが書いていなかった、というだけの話です。小さくしてQRコードを載せたら、そこから動いてくれる人が出てきました。
とはいえ、置き場所も文面もお店ごとに変わります。うちの整体院は施術のあとに話す時間があるので声かけと組み合わせられますが、会計が慌ただしい飲食店だと、紙が一人で働いてくれる形にしておく必要がありました。20分の無料AI診断では、お店の導線を一緒に見ながら、どこに何を置くと無理がないかを整理しています。