チラシ・販促物

そのメニュー表、何年前から同じですか

書いた人: 服部健太(一宮で整体院と喫茶店を経営)

喫茶店をやっていると、メニュー表というのは不思議な紙だなと思います。チラシは配らないと読まれませんが、メニュー表はどんな日もお客様の手に渡る。席に着いた人が、いちばん真剣に読んでくれる紙なんですね。

それなのに私の店のメニュー表は、長いあいだ手書きをコピーしたものでした。値段が変わったところだけ白いシールを貼って直し、季節のものは端に手で書き足す。字はかすれ、コピーのコピーで線が太っていく。それでも通ってくださる方には通じるので、そのままにしていました。

変えるきっかけになったのは、初めて来られたお客様が三分ほどそれを眺めたあと、「じゃあコーヒーで」とおっしゃった場面でした。うちにはほかにも出したいものがあったのに、届いていなかったわけです。

メニュー表は「価格表」ではなく「案内」

手書きが古びていたことが問題だったのかというと、たぶん違います。手書きのあたたかさが好きだと言ってくださる方もいます。まずかったのは、全部が同じ大きさで、同じ調子で並んでいたことでした。

上から順に品名と値段が同じ字で続いていると、読む人は選ぶ材料がありません。どれがおすすめなのか、何が違うのか分からない。人は迷うと、いちばん知っているものを頼むのが普通です。つまり「いつもの」に落ち着くのは、お客様の好みではなく紙の作りのせいだった、ということです。

メニュー表は価格を伝える紙ではなく、選ぶのを助ける案内だと考えると、直すところが見えてきます。いちばん出したい品はどれか。その品の何が他と違うのか。それがひと目で分かるか。この三つだけで、ずいぶん変わるはずです。

最初の一歩

④が肝心です。メニュー表を全面的に作り直すのは、お金も時間もかかるうえ、直したものが本当に効くかは出してみないと分かりません。紙一枚を添えて注文が動くなら、その方向で作り直せばいい。動かないなら、選んだ一品か言い方のどちらかを変えて、もう一度ためせます。

AIに任せるのは②③の「言い方をひねり出す」ところだけで十分です。何を出したいかを決めるのは店主の仕事で、そこは代わりがききません。

  • ① メニュー表をお客様の座る席に置いて、その椅子に座った目線でスマホで撮る(手に持って見るのと、印象がまるで違います)
  • ② その写真を見ながら、いちばん出したい品を一つだけ決める。「全部おすすめ」はいったん脇に置きます
  • ③ その品について、AIに「初めて来た人に、これがどんなものかひと言で伝えたい」と相談して、言い方の案を三つ出してもらう。自分の言葉に近いものを選んで手直しする
  • ④ 刷り直しはまだしない。決めた一品の説明を小さな紙に書いて、いまのメニュー表に添えるだけで一週間ためす

入り口の先へ

ここから先——並び順をどう組むか、写真を入れるか入れないか、季節で差し替える部分をどう分けておくかは、業種や客層で答えが変わります。喫茶店と整体院では、同じ「お客様に渡す紙」でも作りがまったく違いました。

私はいま、自分の店の紙とお客様の店の紙を、同じやり方で作っています。手元のメニュー表や料金表がずっと同じままだという方は、60分の診断で、まずどこを一枚ためすと動きそうかを一緒に見てみませんか。

OTHER NOTES ── あわせて読む

「うちの店の場合は?」を、
60分で。

記事の続きはあなたのお店の中にあります。業務の話を聞いて「AIで消せる作業トップ3」をその場でレポートにします。売り込みはしません。

LINEで「診断希望」と送る
LINEで相談(60分診断)