投稿のネタが無い日は、探す場所が違う
書いた人: 服部健太(一宮で整体院と喫茶店を経営)
今日は投稿しようと決めていたのに、アプリを開いた画面の前で止まってしまう。文字を打つ枠は開いている。指も置いてある。それでも書くことが出てこない。結局そのまま閉じて、明日でいいか、と思う。
そういう日が続くと、たいてい原因を自分の勉強不足のほうに置きます。もっと詳しくならないと話せることが無い、と。私もそう考えて、SNSの本を読んだり、うまくいっているお店の投稿をひたすら眺めたりしていました。眺めるほど、うちには特別な話なんて無いな、という気持ちになるんですよね。
でも投稿が止まるのは、知っていることが少ないからではないと思っています。手元にあるものを、ネタとして見ていないだけです。
ネタは、自分にとっての「当たり前」の中にある
お客様が読みたいのは、業界の新常識ではありません。目の前のお店の中のことです。なぜこの時間帯は混むのか。なぜこの材料を選んでいるのか。よく聞かれる質問に、店主がどう答えているのか。そういう話のほうが、ずっと近くで読まれます。
ところが店主の側からすると、それは日常です。毎日やっていることを、わざわざ書くほどのことでもないと感じる。私も整体の現場で、施術の合間に同じ質問を何度も受けていました。それだけ繰り返し聞かれているのに、投稿には一度も書いたことがなかった。当たり前すぎて、話題として目に入っていなかったんです。
もうひとつ、掘り出し方にもコツがあります。閉店後に思い出そうとしないこと。一日の終わりに机の前で「何かネタは無かったかな」と考えても、人の記憶はそんなに親切に出てきません。その日その場で拾っておくほうが、はるかに楽です。
今日からできる最初の一歩
大事なのは④ではなく①のほうです。材料さえ手元にあれば、形にする部分は道具で早くできます。逆に材料が無いまま道具だけ使うと、どこかで見たような文章が出てくる。読んでいる人は、そこをけっこう見抜きます。
- ① 今日一日、お客様から聞かれたことをスマホに一行だけ残す。文章にしなくて大丈夫です。「駐車場どこ」「痛いのは我慢したほうがいいのか」くらいで十分
- ② すすめなかったこと、断ったことも書き留める。「今日はやめておきましょう」と言った場面は、そのままお店の判断基準の説明になります
- ③ 週の終わりに見返して、同じ言葉が二回以上出てきたものに丸をつける。繰り返し出てくるものが、いちばん求められている話です
- ④ 丸をつけた一行をAIに渡して、投稿の下書きにしてもらう。ゼロから考えさせるより、自分の言葉の断片を渡したほうが、自分の声に近いものが返ってきます
入り口の先へ
一行メモが溜まってくると、悩みは「書くことが無い」から「どれをいつ出すか」に変わります。ここまで来れば、もう止まりません。私の場合も、拾った材料をまとめて下書きに起こす流れを作ってから、多い日で1日最大40投稿まで出せるようになりました。順番が逆だったら、たぶん途中でやめていたはずです。
とはいえ、拾える材料も、読んでもらえる時間帯も、業種によって変わります。60分のAI活用診断では、いま運用しているアカウントをそのまま見せてもらいながら、何を拾って何を出すかを一緒に決めています。ネタ帳がまだ白紙の状態でも大丈夫です。