やめたほうがいい仕事を、誰も止めてくれない
書いた人: 服部健太(一宮ではかぜ整体院を経営)
毎週月曜の朝、店先の黒板を書き直す。月末には、手書きのおたよりを刷って袋に入れる。どれも始めたときには理由がありました。
いまも続けているのは、効いているからなのか、やめる理由がないからなのか。正直、自分でもよく分からない。分からないまま、今週も同じ時間を使っています。
会社勤めなら、上司か同僚が「それ、まだやってるの?」と言ってくれたかもしれません。ひとりで決める店には、その一言をくれる人がいないんですよね。
止まらないのは、反対する人がいないから
店主が決めたことに、店の中で異を唱える人はまずいません。スタッフがいても、始めたのが店主なら言いにくい。だから一度始めた仕事は、誰にも止められずに残っていきます。
私も整体院をひとりで回すようになってから、これを強く感じるようになりました。自分で決めたことを、自分で疑うのは難しい。手間をかけてきたぶん、続ける理由のほうが先に浮かびます。
そこで外の目を借ります。いちばん手軽なのはAIです。ひとつだけ気をつけたいのは、AIは頼んだ側の気持ちに寄りやすいこと。「これ、続けたほうがいいですよね」と聞けば、続ける理由を並べて返してくるはずです。だから最初から、反対する役を頼んでおきます。
今日からできる最初の一歩
②で立場を決めて頼むのが、この中でいちばん大事なところです。何も言わずに聞くと、たいてい両論を並べた無難な答えになって、結局どちらにも決められません。
- ① 毎週・毎月くり返している作業を書き出し、横に「始めたきっかけ」を一言ずつ書く。思い出せないものに印をつけます
- ② 印のついたものを一つ選んでAIに伝え、「これをやめたら、誰が何に困りますか。やめる側の立場で答えてください」と頼む
- ③ 返ってきた「困る人」が自分だけ、あるいは見当たらないなら、次の一回だけ休んでみる。止めるのではなく、休むくらいの気持ちで
- ④ 同業の知り合いに会ったら「うちはこれを続けてるけど、そっちは?」と聞いてみる。やっていない店が普通に回っていると分かるだけで、気持ちが軽くなります
入り口の先へ
AIの反対意見は、あくまできっかけです。その作業が常連さんとの会話の種になっているような、数字に出ない役目までは見えません。そこは店の事情を知っている人と話して、はじめて決まることが多いです。
一宮AIラボの20分の無料AI診断では、①の書き出しを一緒に眺めながら、外から見て気になるところを遠慮なくお伝えしています。まずは今日、印をつけるところまでやってみてください。