セミナーのメモ、あれから開きましたか
書いた人: 服部健太(一宮で整体院と喫茶店を経営)
セミナーや講座に出た日は、頭が熱いうちにノートを取ります。これは使える、明日からやろう、と思って書き込む。その日はたしかに変わった気がするんです。
ところが三ヶ月後、そのノートを開いたことがあるか。私は正直に言うと、ほとんど開いていませんでした。動画の講座も同じで、買ったまま再生していないものが並んでいた時期があります。
もったいないと思いつつ、また別のセミナーに申し込む。学びが増えているようで、実は同じところをぐるぐる回っていました。
忘れているのではなく、探せない
しばらく自分を「記憶力が悪い」と責めていたのですが、どうも原因はそこではなさそうでした。人は忘れます。それが普通です。問題は、忘れたあとに引き出せないことのほうです。
紙のノートは、書いた瞬間から検索できない塊になります。動画はもっとそうで、あの話がどの回の何分あたりだったかは、見返さないと分かりません。必要になった瞬間に出てこない知識は、持っていないのとあまり変わらないんですね。
逆に言えば、中身を「文字」にして一か所に置いておくだけで、状況はかなり変わります。私は手元のセミナー動画を文字起こしして、検索できる形にまとめ直しました。108本ぶんです。それ以来、記憶に頼るのをやめました。「たしか値付けの話があったな」と思ったら、その言葉で探せばいい。覚えていなくていいと分かってから、学ぶのがずいぶん楽になりました。
最初の一歩
特に③が効きます。文字起こしそのままだと量が多くて読み返す気になれませんが、自分の言葉が2行あるだけで、あとから見たときに思い出せる引っかかりになります。
過去のぶんを全部やり直す必要はないはずです。まずは次に受けるものから始めれば十分です。いくつか溜まってくると、探せる状態のありがたさが分かってきます。
- ① 次のセミナーは、メモを取ろうとせずスマホの録音アプリだけ回す(録音してよいかは、始まる前にひと言確認します)
- ② 終わったあと、その音声をAIの文字起こしにかけて、文章にする
- ③ 出てきた文章に「この話をひと言でいうと」と「自分の店ならどこで使うか」の2行だけ足す
- ④ 保存先を1つに決めて、そこにだけ置く(メモアプリでもクラウドの文書でも構いません。散らさないことが肝心です)
入り口の先へ
ここから先——どの道具を使うか、話し言葉のクセをどう整えるか、社内の誰でも探せる形にどう育てるかは、お店や会社によって変わります。ひとりで使うのか、スタッフと共有するのかでも作りは違ってきます。
私は自分の学びを残すためにこの仕組みを作り、いまも毎日使っています。同じことを、あなたの手元にある研修動画や勉強会の記録でもできます。「学んだのに使えていない」という感覚がある方は、60分の診断で、まず何から文字にすると効きそうかを一緒に見てみませんか。